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パブリック・シアター、セントラルパーク野外シェイクスピア無料公演「ベロナの二紳士」

ベロナの二紳士
セントラルパークでは毎年パブリック・シアター主催で無料シェイクスピア野外公演が行われている。会場は広大な公園の真ん中よりやや南のデラコート劇場。通常夏に2作上演する。近年は財政難のため、夏1作となっていたが、今年は2作あり、現在上演されているのは「ベロナの二紳士」だ。無料チケットは、デロコート劇場やダウンタウンのパブリック・シアターなどで1pmより配布される。セントラルパークはホテル街が近いため常に観光客であふれているので、私はダウンタウンに行く。上演初旬だと通常30分前でもチケットが取れるが、この作品は1971年に同野外劇場で行われ、ブロードウエイに移り、トニー賞ミュージカル作品賞を獲得したということで、評判高くかなりの時間待たなくては行けないようだ。しかし天気予報で雨と予報され、曇っていた日、配布10分前でもあまり並んでいない。雨となれば、中止となるだろうが、ここは天に運を掛ける。どうせタダだ。また先日我々のストリート・シアターが雨で中止になっているので、豪華なこの作品が上演中に雨に降られたらどのようにするかなどの興味もあった。

心配される天気のなか、雨は降らない。通常満員の劇場にも空席がある。この作品は翻案され、ミュージカルとなっている。1971年当時の曲なので懐かしい雰囲気だ。演出家は振り付けもしたキャサリーン・マーシャル。ミュージカル「ワンダフル・タウン」の再演で、トニー賞振り付け賞を獲得している。演出も振り付けも良く、シェイクスピア作品でも退屈しない。本当のところシェイクスピアの作品とは感じさせない。ジュリア役には、最近人気上昇中で、映画化となった、上演間近の「レント」で主演するロザリオ・ダウソンが起用されている。彼女はやはり魅力はあるが、舞台はデビュー作ということで、舞台の演技がやや弱いと感じた。ミュージカルなのでマイクを通して声は拡大されるが、舞台で地声で演じたら物足りないと思われる。他の役者もミュージカルでないシェークスピアではつらいと思われる。しかし彼らはさすがに的を得ていて、捕らえ所を逃さない。演出家もうまくまとめている。3時間近い作品で観客を退屈にさせなかった。
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